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あなたの自社サイトがリニューアルを繰り返す原因と打開策

こんにちは。
STYLE PORTのプロダクトグループでUIUXデザイナーをしている上田です。
不動産業界向けにROOVというサービスを提供しています。
↓この人ですね。

今後はデザインツールのFigmaを活用した複数プロダクト管理を想定したコンポーネント管理方法などを発信できたらと思っています。
第一弾である今回はブランディングに関する記事を書かせてもらいました。



自社サイトのリニューアルに至る一因として多いのが抽象的に一言で表現すると社員一人一人のブランドコンセプトの認知不足によるブランディングの破綻のケースが多く見受けられます。

ありがちな流れとしては…

  1. 「リニューアルしました!」だけでコンセプトを社内に共有せず。

  2. 自社サイトの更新時のレギュレーションを決めないまま更新を続ける。

  3. ごちゃごちゃしてきたから再度リニューアルをしよう!

以下1-3の繰り返し…みたいな

原因

ずばり自分(自社)がどのような人格(コンセプト)なのか社員一人一人の理解が浸透していないのが原因です。

人は本質的にはブランドや企業も一人の人間として捉えます。
コンセプトとは人で例えると特徴や個性です。
企業が発信する言葉や言い回しはやがて人格を形成し、受け手はその企業に対して無意識にイメージを構築します。

社内で自社のブランディングが浸透してない状態で、各部署から「いつまでに○○○を入れて欲しい」「この文言を入れて欲しい」という依頼を時間がないからと言って何も議論せず反映を続けると、やがて「思想がバラバラ」、「最重要コンテンツが複数存在する閲覧しずらい状態」になり、明確な意図を感じないただの掲示板と化す。
そして受け手からすると多重人格的印象。自分がわからなくなりリセット(リニューアル)が始まります。

具体的な事例がわかりやすいでしょう。
例えば、ミニマルデザインをコンセプトとして展開が決まった。ミニマルデザインとは“信頼”、“落ち着き”、“安心”などをブランドから想起させることができるコンセプトでブランディングが決定しています。
そこに企業側としてはレイトマジョリティ辺りのユーザー層の掘り起こしのために「サイトに大きく『業界実績NO.1』を入れて欲しい」という依頼があり、自社サイトに反映したとしても、本質的に受け手が抱く印象は「競合を意識してる」「余裕がなさそう」「必死」というイメージで、ミニマルデザインのブランド戦略とは矛盾した発言をしている印象を受けます。

ミニマルデザイン例

※「業界NO.1」が悪という話ではなく、「ブランドコンセプトとの組み合わせによっては相性が悪い」という話。

KPI優先でブランディングを無視した過激なワードを含めたPRを続けると短期的にはカンフル剤として機能はしますが、その手法は受け手から飽きられ、やがて伸び悩みます。
会社がブランディングを重視していく方針なのであれば、そのような施策は慎重に検討すべきです。

長期的なKPIとしては結果は見えにくいかもしれませんが、それを予防するためには自社を1人の人間と捉えて、どういう人格で、どのような発言をするのかを社内メンバーの一人一人が認知することが重要です。
そして自社から発信する内容(発言)がブランディングに見合った行動や発言、言い回しになりブランディングが維持されていくのだと思います。

社内での取り組み

  • 自社のブランドがどういうものか、自社という人格がどういう人なのかを社内一人一人が理解する。

  • それを継続的に社内へ発信する人がいる。

  • 自社が「言いそう事」「言わなそうな事」をリスト化して、それを社内周知する

  • 自社サイト更新時にディレクターによるブランドコンセプト保守のための校閲を設ける

この取り組みを続ける事で社内で自社のDNA(カルチャー)が形成され、会社の代表として社外とやり取りする人たちの発言や行動もDNAを意識するようになり、ブランド価値はより強固なものになるはずです。

スタイルポートについて

スタイルポートは「空間の選択に伴う後悔をゼロにする。」をMissionに、「グローバルで利用される3Dコミュニケーションプラットフォーム」をVisionに掲げ、住宅販売の変革を目指し唯一無二の空間コミュニケーションプラットフォーム『ROOV(https://styleport.co.jp/roov/)』を開発、提供しています。

このMission、Vision、Valueに共感いただき、共にミッションの実現を目指す仲間を大募集しています!ぜひ募集要項に目を通していただければ幸いです。

社内の様子が気になる方はMeetyでお待ちしていますので、お気軽にお声がけください。

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