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スタイルポートへの参画とCSOの役割

今年の4月に前職の株式会社10Xを退職し、株式会社スタイルポートという不動産テックスタートアップのCSO(Chief Strategy Officer)として参画させていただくこととなった。


はじめに

今年の4月に前職の株式会社10Xを退職し、株式会社スタイルポートという不動産テックスタートアップのCSO(Chief Strategy Officer)として参画させていただくこととなった。

最近直接お会いした方には、恐らく漏れなく私が目をキラキラさせながらプロダクトデモを提供させていただいているのでお分かりだと思うが、とにかくスタイルポートのプロダクトに一目惚れしてしまった。

ことの始まりは今年の初めの話だが、実はその頃同時期に「うちに来ませんか」ととてもありがたいお声がけをくださった会社様や、既にオファーまで出してくださっていた会社がいた中、当時まだ会社の名前すら知らなかったスタイルポートにたまたま出会い、プロダクトに魅了され、そのまま凄まじい勢いで選考プロセスを経て参画させていただくことになった。

この選考にいたるまでの背景や、CSOとしての事業における役割を入社エントリーとして言語化しておこうと思う。

自己紹介

最近仕事面でもプライベートでも忙しかったという言い訳でほとんどNoteを書けていなかったので、改めて自己紹介を。
はじめまして。会社でもTwitterでもtotti(トッティ)と呼んでいただいているので、お気軽にそうお呼びください。

これまでのキャリアは以前こちらのNoteにまとめたので今回は割愛しますが、前職10Xに入社しRetail Strategy & Operationsという本部を立ち上げ約2年半ネットスーパーの普及に邁進してまいりましたが、この度4月より株式会社スタイルポートという不動産テックのスタートアップにCSOとして参画させていただくこととなりました。

先週ようやく試用期間の3ヶ月が経ち、無事楽しくお仕事をさせていただいているので、またどんどん発信活動を進めていければと思います。
今回はとりあえず入社エントリーを。

スタイルポートのプロダクト

スタイルポートは不動産業界における課題をテクノロジーを使って解決しています。
2017年に創業され、ROOV(ルーブ)というプロダクトをコアに、これまで主に新築分譲マンション向けの3DCG内覧サービスとして、新築マンション供給数Top20社のうち既に17社への導入実績をつくっている事業をしています。

このROOVってプロダクト、誰でも知っている大手デベロッパーの皆様に使われているのはやはり理由があって、マンション購入やインテリアの選択などのいわゆる”空間選択”の機会において感動するようなUI/UXを実現しているんです。

これまでのマンション購入って下記のような2Dの図面を元に、1/50くらいの縮尺で家具のミニチュアを置いてイメージを膨らませていた、というのが一般的だったと思います。

2Dの図面イメージ

ROOVは、この2Dの世界を3Dに変換し、かつこの室内空間を自由にフルウォークスルーできてしまうのです。
しかもVRゴーグルやアプリ、また特別なスペックのPCなど必要なく、デスクトップでもスマホ上でも、ウェブのアクセスがあればいつでもどこでもこの体験が可能になります。
最早デベロッパーがめちゃくちゃお金をかけて作っていた豪華なモデルルーム(なんなら豪華過ぎて一般消費者にはあまり参考にならないこともしばしば)すら代替できてしまうクオリティです。

2Dを3Dに変換するイメー
フルウォークスルーができる3Dモデルルーム
間取りの隅々まで動き回り体験できます

しかも部屋の中だけでなくて、マンションの外観を街並みで確認したり。

街並みの中で確認したり
周辺環境を体感したり

周辺環境のウォークスルーができて、たとえば駅からのアプローチをシミュレーションしたりもできます。

周辺を歩き回ったり

購入者の気になる購入予定の階層と方角からの眺望ももちろんリアルに確認できます。

眺望を確認したり

このリアルで自由な3D体験を、いつでもどこからでも、どんなデバイスからでも可能にしているのは、独自で開発した3Dモデルエンジンの存在と、弊社のかかえる凄腕エンジニアの皆様の努力の結晶なのです。

不動産売買における”負”の原体験と心を燃やせるプロダクトとの出会い

不動産購入の難しさ

この会社に出会う何年も前から、僕は何度か不動産売買を繰り返しているのですが、この不動産売買における難しさを何度も経験していました。

“負”の原体験というととても大袈裟な言い方ですが、マンションの売買やインテリアの大幅な新調って普通の生活をしていると多くても5~10年に一度や、なんなら一生に一度なことも多く、そもそもの選び方に対するエンドユーザーのリテラシーって全然上がらないのですよね。
その低いリテラシーに追い討ちし、マンションやインテリアの購入って高額になりやすいにも関わらず購入者の意思決定に足る十分な情報がなかなか揃わないのです。

これには、根本原因として、”不動産における3つの物理的制約”が挙げられます。
 ①未完成だと実態がない
 ②物件毎に唯一無二
 ③建設地から動かせない
新築マンションだと大抵の集客活動って1.5年から2年前から始まり、最近の人気の物件などは竣工・引き渡しの1年以上前に購入の意思決定をしなければなりません。そして、どの物件も間取りがや階数が異なれば眺望や生活動線も異なります。更には、少し遠隔地にあればわざわざ周辺環境を確認しにいくことも一苦労。
十分に情報を得た状態で決断ができるケースは稀と言ってもよいでしょう。

”負”の原体験

ここまでは一般的なお話しですが、少し個人的な話をすると、昨年頭に新築のマンションを購入しました。

そのマンションの引き渡しと入居が5月末にあったのですが、約1年かけて、まだ出来上がっていない物件の支払いを終え、間取りを元に内装オプションを決めたり、家具を新調したり、こだわりを反映させるためのリフォームをしたりと、デザインが佳境となった1~4月はインテリアコーディネーターの方とほぼ毎週末3時間コースで議論を重ねていました。

この過程で、どうしても間取りのイメージができなかったり、自宅で自由に家具のシミュレーションがしたくて、フリーの間取りシミュレーションのアプリを落として試行錯誤をしたものです。

間取りはイメージです

ただ、どうしても2Dでのイメージだと、色合いやサイズ感のイメージがわかず、これを3Dでリアルに表現してくれるようなプロダクトがあったらどんだけ楽なんだろう。。。と感じていました。

テクノロジー業界に身を置くものとして「自分で思いつくようなプロダクトだから、すでに誰か実現しているんじゃないか?」と思い、Googleで”3Dパース x スタートアップ”みたいな単語で検索してでてきた会社がスタイルポートでした。
早速役員紹介のページで弊社社長の間所さんを見つけ、Twitterのアカウントを特定し、フォローさせていただき、いきなりDMで”このプロダクトがいかに素晴らしいか”、”自身がまさに感じているペインを完全に解消してくれそう”と一方的なラブレターをお送りしたのがスタイルポートとのFirst contactでした。

間所さんはこんなよくわからないDMにも快くお返事をくださり、「是非オフィスに遊びに来てください」と言ってくださったので、お言葉に甘えて翌週早速表参道のオフィスへ伺い、ミーティングルームでROOVのプロダクトデモをみせてもらった時に、僕は終始立ち上がり目を輝かせながら「ええええ、こんなこともできちゃうの!?」「じゃあこんなことは???」と勝手に盛り上がっていたことを今でも鮮明に覚えています。

その後オフィスの近くで会食をさせていただく中で、会社の状況や私のSkillやWillのお話しをする中で、いつの間にか選考に進んでみませんかとお話しをいただいていました。

具体的なポジションや報酬などの話はその時点では話しておらず、ただただ僕がプロダクトに一目惚れし、このプロダクトを使って不動産・建設業界というレガシー産業のDXを実現したい、と心が完全に傾いていたのを記憶しています。

その当時いくつかお声がけいただいていた会社様からも本当に魅力的でやりがいのあるオファーをいただいていたのですが、友人に「スタイルポートのプロダクトを説明している時の目の輝きが全然違うじゃん」と言われたのが最後のひと押しとなり、オファーを受けさせていただくこととなりました。
心を燃やせるプロダクトに出会えたことは、本当に感謝です。

CSOとしての役割

スタイルポートではChief Strategy Officerとして主に下記のようなミッションを負っています。

事業の成長戦略を作り、社内・外の関係者を巻き込みながら、事業成長を実現していきます

社内とは主に事業チームプロダクトチームを指します。
成長戦略を実現させるために、事業チームの経営メンバーと短期的な事業計画を練り上げます。
また、プロダクトチームの経営メンバーとは短期的な事業計画を実現したり、中長期的なプロダクトロードマップを一緒に議論しながら、優先順位に落とし込み、経営での合意形成をとります。

社外とは主に株主の皆様となり、これから上場を目指すにあたってのロードショーマテリアルの作成や、金融機関との対話を通して、事業の将来性を正確に評価していただけるように情報を発信していくことです。

おそらく他の会社におけるCOO、CPO、CFOのポジションの方々が担っているような職務範囲となるのではないでしょうか。
正直役職はそこまで重要ではなく、まさに事業とプロダクトの橋渡しをし、僕ができることを全てする、という役割はとても僕の性に合っていると思います。

この会社にきて既に3ヶ月が経ちますが、本当に素敵だなと思うこととして、経営陣の皆も”皆自分がわかっていないことをわかっている”ことだと思っています。
こう言ってしまうと、なにもわかっていない人たちなのかと語弊を生みそうですが、うちの経営メンバーは皆この不動産・建設業界に20年近く関わっていて、本当にこの道のエキスパートの方々ばかり集めたようなメンツです。ただ、僕たちが実現したい世界観はこれまで前例がなく、今のプロダクトの市場もスタイルポートが先駆けとして市場を作ってきた分野です。
まだまだ不確実な未来に対して、会社全体で挑戦しているので、わからないことは皆で知恵を絞り、仮説をたて、少しずつ前に倒れながら前進しているのがまさにスタートアップだなと日々感じています。

We are hiring!

最後に、定番となりますが、スタイルポートではプロダクトもセールスも積極採用中です。

https://hrmos.co/pages/styleport/jobs?category=1941110840825819137

https://hrmos.co/pages/styleport/jobs?jobType=FULL&category=1941110840825819136

こちらのNoteをみて、1mmでも興味を持ってくれた方、是非カジュアル面談をさせてください。DMをいただければいつでも飛んでいきます!
僕が目をキラキラさせながらプロダクトの魅力についてデモも交えてお伝えさせていただきますね!!

ここまで読んでくださりありがとうございました!


※この記事は2024年7月17日に栃内のnoteにアップされた内容を当noteに再掲載したものとなっています。

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