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テクノロジーで空間選択の常識を覆す - スタイルポートが描く不動産DXの未来

はじめに

 2024年12月9日(月)、GoogleMapsプラットフォームのセミナーGoogle Maps Platform の 2024 年を振り返る」にて、スタイルポートのプロダクトマネージャー吉田が登壇し、2023年7月にローンチした新サービス『ROOV.space(ルーブ・ドット・スペース)』について講演を行いました。

(吉田のnoteはこちら↓です。)

セミナーは東京都渋谷区のGoogleオフィスで開催され、参加者は100名を超える大盛況となりました。
 本記事では、吉田の講演をダイジェストし、スタイルポートの「空間の選択に伴う後悔をゼロにする」というミッションと、それを実現するための革新的な取り組みについてご紹介します。

スタイルポートが目指す不動産DXの世界

 2017年10月に創業したスタイルポートは、不動産・建設業界のDXを加速させることを目指すスタートアップ企業です。大手マンションデベロッパーやハウスメーカーを主要取引先として、空間選択における革新的なソリューションを提供しています。

ミッション:空間の選択に伴う後悔をゼロにする

 人生における重要な決断の多くは、空間の選択に関わっています。新しい家具が部屋に合うか、新居の間取りは理想的か、オフィスの立地は適切か—。しかし、従来の未竣工建築物に対する空間選択は、不動産特有の、現物を動かすことがきない、実体がない、建物毎に唯一無二といった物理的制約から、2D図面や完成予想CGなど、限られた情報での判断を強いられてきました。

スタイルポートは、最新のテクノロジーを駆使して、不動産特有の制約を廃し、誰もが簡単に正確な空間イメージを把握できる環境を創造。より良い意思決定を支援する社会インフラの構築を目指しています。

ROOVの進化:室内空間から都市空間へ

クラウド型VR内覧システム『ROOV walk』

 まずスタイルポートは、PCやスマートフォンのブラウザ上で、いつでもどこからでも簡単に3Dの室内空間を自由に歩き回れる『ROOV walk(ルーブ ウォーク)』を開発しました。

インテリアの自由な配置や正確な寸法確認、様々な内装パターンの切り替えなど、未竣工の室内空間のリアルな体験・把握を可能にしました。

 しかし、マンションを買う場合、決して間取りだけで最終判断はできず、立地や共用部など様々な判断要素が必要となります。そこで、室内空間から建物全体へと視野を広げ、建築物や構造物全体をデジタルツインで再現。タブレットやPCを通じて、いつでもどこからでもアクセス可能な3Dモデルを実現しました。
※デジタルツイン:現実空間をバーチャル空間に、デジタル情報の双子として構築。その双子に、いつでもどこからでもアクセスし、様々なシミュレーションや情報共有を行えるようにすることで、空間の体験や共有された情報に基づいた合意形成、関係者の理解など意思決定プロセスに活かし、生産性を向上させるコンセプト。

 そして2024年夏、都市空間や街並みまでを再現する 『ROOV.space(ルーブ・ドット・スペース)』を新サービスとしてローンチ。

GoogleMapsの新APIである「Photorealistic 3D Tiles」を活用し、以下のような革新的な機能を実現しています。

  • 建設予定の建物を実際の街並みに配置し、完成後のビジュアルを体験

  • バードアイビューから人間の目線まで、自由な視点での空間把握

  • 広大な範囲の空間をwebブラウザ上で軽量に表示

  • 防災マップなどの都市データを重ね合わせて把握

 デジタルツインの様々な事例はすでに業界に多くあるものの、課題も多く、例えば従来のデジタルツインはデータサイズが非常に巨大で、専用の機材やハードウェア、アプリケーションが必要な場合があります。
 それに対し、『ROOV.space』は、広大な範囲の空間を対象としていながらも、webブラウザ上で軽量に動くことを目指している、ということが特徴の一つになっています。

『ROOV.space』の活用事例

 ROOV.spaceは、十数プロジェクトの引き合いをいただいており、すでに様々なプロジェクトで活用されています。

  • 神戸のアリーナ施設:街並みとの調和を視覚化

  • 物流施設:高速道路からのアクセス性を3D空間で確認

  • 野村不動産の新社屋「BLUE FRONT SHIBAURA」:建設前の完成イメージを体験

「BLUE FRONT SHIBAURA」の『ROOV.space』
  • アンビルト「ザハ・ハディド氏デザインの国立競技場」:「if」のシナリオの追体験

「ザハ・ハディド氏デザインの国立競技場」の『ROOV.space』

テクノロジーで切り開く未来

 スタイルポートは、室内の間取図をVR内覧できるようにし、新築マンションの販売現場のコミュニケーションDXを支援してきました。
 そして現在、都市情報を立体的に提供するGoogle maps platformの新API、それと未来の建築物のモデリングをwebで見ることができるスタイルポートの技術を合わせ、マンション販売のためのROOVから、街づくりのためのプラットフォームへと進化を遂げています。
 最新技術を活用し、空間選択の新しい可能性を追求し続けるスタイルポートの挑戦は、これからも不動産業界に新たな革新をもたらし続けます。

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スタイルポートについて

スタイルポートは「空間の選択に伴う後悔をゼロにする。」をMissionに、「グローバルで利用される3Dコミュニケーションプラットフォーム」をVisionに掲げ、住宅販売の変革を目指し唯一無二の空間コミュニケーションプラットフォーム『ROOV(https://styleport.co.jp/roov/)』を開発、提供しています。
社内の様子が気になる方はPittaでお待ちしていますので、お気軽にお声がけください。


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