組織にValueが浸透するということ
お久しぶりです。STYLE PORT CSOのTottiです。
前回の入社エントリーから早くも6か月、久々のNoteです。
10月はSTYLE PORTの期初ということもあり、FY25のスタートを切るための全社総会が行われました。
普段はフルリモートで全国に散らばっている社員のみんなが集まる全社総会は、前職でも今でも大好きなイベントです。
今回この全社総会で、”Values”という言葉にとても良い衝撃を受けたので筆を取ってみようと思いました。
「Values?そんなの、大事に決まってるじゃん」
そうですよね。でも、「Valuesってこうやって組織に浸透して、事業インパクトをだしていくんだな」ということが腹落ちしたって初めての体験だったんですよね。
ということで、「組織にValueが浸透するということ」についてです。
企業文化の中心にあるMVV
経営の教科書を開くと、必ずと言っていいほど出てくるのが「MVV(Mission, Vision, Value)の重要性」。
「組織の方向性を示す羅針盤である」 「意思決定の基準となる」 「組織の一体感を生む」
こんな言葉がずらりと並びます。
どの会社もだいたい独自のValuesを掲げているとは思うのですが、今までは正直「もちろんある方がいいし、組織の共通言語として浸透していると働きやすいよね」くらいにしか思っていませんでした。
AmazonのOur Leadership Principles
前々職であるAmazonでは、Leadership Principlesが組織のDNAとして完全に根付いていました。面接も、評価も、昇進も、すべてこのPrinciplesを基準に判断されるのはみなさんも聞いたことがあるかもしれません。実際に、日々の会議やメールの中で「Customer Obsession」や「Dive Deep」といった言葉が飛び交っていました。
当時は、「これってAmazonだからできるんじゃないの?」と思っていました。世界的な巨大企業で、ジェフ・ベゾスというカリスマ的創業者がいて、何十年もかけて築き上げた文化だからこそ、ここまで浸透しているんじゃないの?とか、なんならもうFlywheel回っているからOLPがなくても事業って伸びるんじゃないの?くらいに思うことも(今考えるとそんなこと絶対ないと思うんですけどね)。
スタイルポートにおけるOur Value
まず、スタイルポートの3つのValuesを紹介させてください:
これらは単なる飾り言葉ではなく、面接や年度評価で必ず参照される重要な基準となっています。
また、スタイルポートでは年に2回、全社総会を行っています。
その中で”Our Value賞”と”MVP賞”という表彰があります。
これによりスタイルポートにおいてValuesがしっかり浸透しているなと改めて思わせてくれ、また、Valuesを更に浸透させている大きな要因だと考えています。
4月の総会で初めてこれに触れ、半年間どっぷり事業につかった後に直近2回目を体験し、この効果が腹落ちした次第です。
Valuesが浸透するサイクル
Valuesが組織に浸透していくサイクルを私なりに整理すると:
Valuesの意味が明確に説明されている
普段の業務でValuesが使われていく
Valuesの発揮によって組織、プロダクト、事業が実際に進化している
その事実が組織において認識されている
更に強くValuesが浸透していく
という循環が生まれている状態だと思います。
「認識」を可視化する仕組み
スタイルポートの全社総会における表彰制度は上記の#4を非常に効果的に実現できている取り組みです。
”Our Value賞”の選考プロセスは以下の通り:
全社員が投票権を持ち
総会の約1ヶ月前から、具体的な成果を添えてBy nameで投票
発表されるまで経営陣もだれが何にノミネートされているかは知らない状態で発表
つまり、Peer社員(職位関係なしに)に対して”日々の行動や姿勢がどのように映っているのか”を体現しています。
対して、”MVP賞”は各グループの部門長が推薦した1人ずつ(弊社の場合セールス、プロダクト、モデリング、コーポレートの4部門)に”その期に圧倒的な事業インパクトを出した人”に送られます。
ちなみに、総会はざっくり4つのパートで構成され:
社長による前期振り返りと今期戦略発表
各グループからの振り返りと目標発表
Value賞とMVP表彰
その他コンテンツ
この表彰パートだけで1~1.5時間ほどを占め、スタイルポートにとってこれは単なる表彰式ではなく、組織の価値観を共有・強化する重要な機会として位置づけられています。
もちろん、ただの”認識”だけではなく、スタートアップにしては正直びっくりするほど”豪華すぎる景品”も用意されているので、みなめちゃくちゃやる気をだします(笑)
「目立ってる人が総ナメするんじゃないの?」
実は、初めて総会に参加した4月に、ある”違和感”を覚えました。
Our Value賞の受賞者と、MVP賞の受賞者が重なることが多かったのです。正直、「また同じ人が...」と思ったものです。
半年後の今回ですが、結論からいうとまた同じような現象が起きました。やっぱり、Our Value賞の受賞者は、高い確率でMVP賞を受賞していました。
ただ、大きく裏切られたのが、受賞者の顔ぶれが前回とほぼ完全に入れ替わっていたことです。
もちろん前回の受賞者たちが仕事をサボっていたわけではなく、ちゃんと結果をだしていたし、なんなら候補者の中にノミネートもされていました。それにもかかわらず、前回の受賞者を差し置いて、今回の受賞者はOur value賞もMVP賞も総なめしているのです。
「Value浸透」が生む事業成長の好循環
この事象には事業成長にとって、とても大きな意味があるとおもいます。
Valueに沿って仕事をすることで、確実に成果が出せる
その成果は、事業やプロダクトの成長に直結する
成果は組織全体から公平に評価される
それが「お手本」となり、新しいメンバーの道標となる
そしてValueがさらに組織のDNAとして深く根付いていく
実際に今回の受賞者への推薦エピソードを一部紹介すると、
新しいプロダクトをローンチするにあたりゼロからアイデアをまとめ上げ、開発からローンチまで関係者のお尻をたたき、しっかり期間内にローンチさせて、今期の事業成長に数字的なインパクトを残した人
ずば抜けたセールスの成果をだし、事業成果はもちろん、セールス組織の中のロールモデルとして圧倒的な存在感を残した人
など、経営目線からみても本当に受賞者全員の功績がなければ今期の事業成長ってないよね、と言えるものでした。
”Valuesに則った日頃の活動や姿勢が、確実に圧倒的なパフォーマンスにつながり、それが眼に見える事業成長に寄与する”、これが前期も今期も体現されているものとなりました。
Valuesが単なる組織の合言葉として使われるだけでは表面的な浸透にしかならないですが、それがしっかり事業成果として現れ、認識されることで、その再現性が高まっていく。
このプロセスが重要なんだなと、心から腹落ちした次第です。
おわりに
4月に入社した時は、正直「Valueって本当に意味があるの?」と思っていた私。
今は確信を持って言えます。
「本物のValue浸透」は、確実に組織を強くする。
それは、スローガンでも建前でもない。日々の仕事の中で実践され、成果として現れ、そして組織全体で認識・共有される。
そんな「生きたValue」が、スタイルポートにはあるのです。
ちなみに・・・
残念ながら受賞できなかったワタクシ、手ぶらで帰るわけにはいかないと思い、その後のマンションポエムゲームでガチで優勝を狙いにいきまして、チームで優勝を勝ち取ることができました(笑)
次はなにかOur value賞とかMVP賞とかで評価していただかなければ。。。
STYLE PORTでは現在積極的に採用を進めています。
特に今期はセールスチームの強化が必要不可欠です!
https://hrmos.co/pages/styleport/jobs/0000043
圧倒的な技術力を活用し、空間から入り込み、あらゆるコミュニケーションの課題を解決するプロダクトを展開しており、おそらくみなさんが今まで見たこともないようなアプローチで課題解決を実現しています。
このワクワクする挑戦に1mmでも興味を持ってくださった方、ぜひ気軽にカジュアル面談しましょう。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
※この記事は2024年10月27日に栃内のnoteにアップされた内容を当noteに再掲載したものとなっています。